「今まで大丈夫だった」という根拠のない自信を卒業しよう
「今まで事故になったことがないから大丈夫。」
ダイビングでは、この考え方が最も危険な落とし穴の一つです。
事故が起きなかったのは、安全だったからではなく、たまたま事故につながらなかっただけというケースは少なくありません。
本当の安全とは、「運が良かった」ではなく、危険を理解し、そのリスクに対して適切な準備と対策を行うことです。
安全は知識と準備から生まれる
ダイビングは、もともと軍事や潜水作業の技術をもとに発展し、その後レジャーとして広まりました。
日本にレジャーダイビングが普及し始めた約60年前は、厳しい体育会系の指導が一般的だったと言われています。
「我慢することが当たり前」
「多少つらくても潜る」
そんな考え方が残っていた時代もありました。
しかし現在のレジャーダイビングで大切なのは、我慢することではありません。
快適に、安全に楽しめる環境を自分で作ることです。
我慢は判断力を奪う
水中で寒い、重い、動きにくい、呼吸がしづらい、不安がある――。
こうしたストレスは、知らないうちに判断力や集中力を低下させます。
すると、
- 周囲への注意力が落ちる
- 残圧確認が遅れる
- 浮力コントロールが雑になる
- トラブルへの対応が遅れる
といったことが起こりやすくなります。
「少しくらい我慢すれば大丈夫。」
その小さな我慢の積み重ねが、大きな事故につながることもあるのです。
快適さは安全につながる
快適なダイビングを実現するためには、事前の準備が重要です。
例えば、
- ダイビングポイントに合わせたダイビングプランを立てる
- 水温や環境に適した保護スーツを選ぶ
- 自分の体格やダイビングスタイルに合った器材を使用する
- 無理のないガス計画を立てる
- 当日の体調を考慮して計画を見直す
こうした一つひとつの積み重ねが、余裕のあるダイビングにつながります。
余裕が生まれれば、視野が広がり、水中景観や生物観察をより楽しめるようになり、万が一のトラブルにも冷静に対応できます。
「安全」は経験ではなく考え方
経験本数が多いことと、安全なダイバーであることは必ずしも同じではありません。
本当に安全なダイバーは、
「なぜ、この方法なのか」
「なぜ、この器材を選ぶのか」
「もし〇〇が起きたらどう対応するのか」
を理解し、自分で考え、判断しています。
根拠のない「今まで大丈夫だった」という自信ではなく、知識・準備・判断力に裏付けられた自信こそが、安全で快適なダイビングを実現します。
LOVE & BLUEが大切にしていること
LOVE & BLUEでは、単にライセンスを取得することを目的とした講習ではなく、**「安全の本質を理解し、自分で考えて判断できるダイバー」**を育てることを大切にしています。
快適さは贅沢ではありません。
適切な器材選び、無理のないダイビングプラン、環境に合わせた準備ができれば、ストレスは減り、心にも時間にも余裕が生まれます。
その余裕が安全につながり、そしてダイビング本来の楽しさを何倍にも広げてくれます。
「我慢するダイビング」から、「考えて楽しむダイビング」へ。
それが、長く安全にダイビングを続けるための第一歩です。
