*講習内容
このコースでは、呼吸用ガスにヘリウムを加えた「ヘリトロックス」を使用し、最大水深45mまでの減圧ダイビングを安全に実施するための知識と技術を学びます。
ボトムガスにはヘリウムを35%以下含むミックスガスを使用し、減圧にはナイトロックスや100%酸素を使用します。
ヘリウムを使用することで窒素ナルコシスの影響を軽減し、より安全で余裕のあるディープダイビングを行うためのトレーニングです。
コースの目的
○ ヘリトロックスを使用した減圧ダイビングを安全に計画・実施できるようになります。
○ ヘリウム・ナイトロックス・酸素を適切に使い分ける技術を習得します。
○ テクニカルダイビングで必要となる器材・手順・チームダイビング・緊急対応を学びます。
学科内容(講習で扱うテーマ)
1. 安全停止と減圧停止
- 安全停止と減圧停止の違い
- 減圧ダイビングの基本
2. 物理学
- 圧力の復習
- ヘリウムの性質
- ダイビングに使用するガスの性質
3. 生理学
- 体内の気泡形成プロセス
- 酸素の特性 (ハイポキシア、ハイパーオキシア)
- ヘリウムの特性
- 酸素中毒(OTU・CNS)
- 窒素ナルコシス
- 窒素・ヘリウムの吸収と排出
- 二酸化炭素中毒
- 逆方向拡散
- ストレス管理
4. デコガスの選択
- 空気
- ナイトロックス
- 酸素
5. 器材の選択
- ツインシリンダー
- ドライスーツインフレーションシリンダー
- レギュレーター
- BCD・ハーネス
- ダイブコンピュータ
- リール
- SMB
6. ダイブテーブル
- ビュールマンなど各種減圧モデル
- ダイブコンピュータの使い方
7. 潜水計画
- ガスプラン
- 酸素曝露管理
- 緊急時の計画
- ガスロス時の対応
8. 環境考察
- ガス分析
- ガススイッチ
- 潜降・浮上
- 減圧手順の復習
- ドリフト減圧
- サポート体制
ランドドリル(陸上での練習)
水中へ入る前に、安全に減圧ダイビングを行うための準備とチームワークを確認します。
- オープンウォーター環境に適した器材の準備
- 潜水計画の作成
- 潜降前チェック
- ガスマネイジメントの考察
- ハンドシグナル
- ガススイッチドリル
- 緊急事態の考察
- SMB打ち上げチームドリル
水中ドリル(講習で身につけるスキル)
このコースでは、安全なヘリトロックス減圧ダイビングを行うために次のスキルを練習します。
- ホバリング
- チームダイビング
- デコシリンダーの管理
- コントロール潜降
- コントロール浮上
- バックアップマスク交換
- ガスリーク対応
- BCD故障対応
- デコレギュレーターフリーフロー対応
- ガススイッチ確認
- 緊急減圧計画
- 疲労ダイバー曳航
- 計画どおりの減圧ダイビング
- デコガスロスへの対応
- 緊急ガスシェア
- ボトムガス・デコガスの管理
- SMB打ち上げ
このコースの修了条件
このコースを修了するためには、次の条件を満たす必要があります。
- オープンウォータートレーニングを安全に修了すること
- 潜水計画を正しく立て、安全な判断力を示すこと
*今後の活動
このコースを修了すると、インストラクターの直接監督なしで、講習と同等の環境・条件において、ヘリウム35%以下を使用した減圧ダイビングに参加できるようになります。
さらに次のステップとして、
など、より高度なテクニカルダイビングコースへ進むことができます。